Webと自転車のはざまで

自転車と仕事を愛する男、mattaの日記のようなものです。

5:00起床 ツール・ド・のと3日目 リベンジライド 走行距離【197】km


今日は先日、雨で流れてしまったツール・ド・のと3日目のリベンジライドを、lanshさんとJさんの3人で行った。7月末にロードレーサに乗り始めたJさんに1か月半、指導させてもらって完走の確信はあった。しかし、大会当日は台風接近の厳しいコンディション。たとえ、開催されたとしても走ったことのない大雨の中。アップダウンの厳しい海岸線のコースを走らせるのはとても危険と判断して棄権は腹の中で決めていたが、主催者側の中止発表にはとてもほっとしたことであった。

本日は晴天。Jさんと共通のお友達であるlanshさんにも無理言って参加してもらって、トランポを能登島まで走らせて7:30頃3人でスタートした。ちなみに本大会は8:30スタート。のとのお別れパーティは15:30ぐらいから始まったはずだから、目標を14:30に設定。波静かなる七尾湾は朝日できらきら輝いていてとても美しい。風もわずかに北よりで主に南下する我々にとって絶好のコンディションだ。しかし、ちょっと暑くなりそうな予感。Jさんは自分の実家近くの七尾市街地を自転車で走って感慨深げ。先導のペースコントロールはJさんの走力を知っている私が行ってlanshさんには、後方アシストをお願いした。私が普段気づかない点をさすがベテラン、的確にアドバイスしてもらった。また、交通量が多い国道は後ろからの車のプレッシャーがきつくてとても不快なものであるが、lanshさんのおかげで安心してペースコントロールに徹することができた。

大田火電から富山湾に抜ける裏道県道はご無沙汰だったが、より整備されていて走りやすくなっている。何度かアップダウンをこなした後、富山湾に出るとさすが外海、七尾湾とは比較にならない反射光の照り返しを受けてとてもまぶしい。国道に出てからは、今年能越道が一部開通していて、連休中にもかかわらず以前のような交通量は感じない。サイクリングには最適なコースになったものだ。調子に乗ってペースを上げたくなるけど巡航速度は25km/h前後。前半はできるだけセーブして、最後の県境の厳しいR471に備えてもらうつもり。本来の休憩ポイントである漁港を使わせてもらうつもりだったけど、なにもないと記憶していたから道の駅「庵」にイン。すぐさまローマン仲間のYさんを発見、ご挨拶。

バイクがパンクした模様。原因をなかなか特定できないようだが、慣れているであろうYさんにつべこべ言うのも気が引けたのでそのままお先に失礼。ドリンク買ったり、補給したりで15分近く休憩。ちょっと休み過ぎた。あとで聞いたことだけど、その後もパンクに見舞われてなんと都合5回も。氷見のコンビニで休憩していて速いはずのYさんが追い付いてこないわけである。氷見までの能越道未開通区間はやはり交通量が多い。このセクションはlanshさんのおかげでとても助かった。氷見市内からは雨晴を通って伏木漁港周辺ではちょっとコースを迷ったがiPhoneにリンクしてあったroutelabの地図のおかげでほぼ忠実にルート通りに走行できた。

二上山ふもとからは、いつもの練習コースなのでそのまま昼食ポイントの小矢部の道の駅まで突っ走るつもり。しかし、暑くなってきて補給もきれそうな危惧もあって簡単な休憩はとった。Jさんの疲労もちらちら見えるようになったお昼過ぎに小矢部の昼食ポイントに滑り込む。ここに来たらモツ煮込みうどんでしょう。暑くてもこれが食べられるのも秋の訪れなんだろうね。向かいに座った家族はここのドッグランに飼い犬のチワワのミックスを連れてきていた。とてもかわいい。

まだ休みたいたたずまいだったが心を鬼にして先へ急がせる。目標の14:30がある。小矢部からは県境定番のR471のアップダウン。ここまで100km近く走ってきたが、練習の甲斐もあってまだまだ力強い走り。千石のピークをクリアしたところで完走を確信。あとは大会の休憩P通り河合谷でちょっとドリンク休憩して興津峠経由で金沢平野にでた。平野の向かい側には内灘バンクの風車が見える。直行したいところだが河北潟を大きく宇ノ気側にして迂回する。休憩させたい気持ちもあったが、本人はいくというので尊重して先に進んだ。そして最後の西荒屋の劇坂に差し掛かった。

たしか、ここは私がツールドのとを初めて走った輪島までの初日にも設定されていたはず。押した記憶があるような。私が自転車に乗り始めた年は3月にスタートして9月の大会出場だった。Jさんは2か月足らず。厳しい坂にギブアップの雰囲気も漂ってきたが、lanshさんと私で励まして最後まで乗ってこの坂をクリアした。よくやった。あとは海沿いをゆっくり走ってゴールの内灘バンクには15:00前に到着。多少遅れたが、初めてのロングライドで良くやりました。

感慨に浸る間もなく私は2人に別れを告げ能登島に置いてきたトランポ回収のため、北上。じわじわ向かい風が足を使わせる。まだまだ暑くてずっしりとした疲労を感じたころに中能登のコンビニで休憩。ここからは気温がぐんと下がってきてとても気持ち良いライドになった。能登島には日没直後に到着。所持金が少なくなった中で飲む能登島の牛乳がおいしかったこと。とても思い出深い一日になりました。私が初めて走ったロングライドの2000年ツールドのとが忘れられないように、Jさんにとっても印象に残る一日になったであろうか。本大会のような派手な演出もないたった3人でのツールドのとになってしまったことは、気の毒なことだ。来年はぜひ3日通してのとを走り切って欲しいものです。

写真はlanshさん撮影。とても詩的な写真。ありがとうございました。