Webと自転車のはざまで

自転車と仕事を愛する男、mattaの日記のようなものです。

たまさか

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たま‐さか【偶さか/適さか】まれであるさま。 2 めったにないと思われるさま。 ひょっとしてそうなるさま。
 
元日、奥能登でとても大きな地震(M7.6、最大震度7)があった。住まいのある金沢周辺も大きく揺れて、断水したりモノがひっくり返ったりしたが、一部を除いて命にかかわるような被害は今のところ聞いていない。私は元日の夕方、義母へのお年賀の挨拶ついでに女房殿と年賀状の返事を出しに出た金沢の寺町台地で地震に遭遇した。

お正月には珍しい晴天の下、親子で凧揚げしたり自転車の練習に励む姿になごみつつ、私たち2人は大きなアパート横に通りかかった。妙齢の女性が私の視線などはばかることなく外を見ていておかしいなと思ったその瞬間大きな揺れが来た。住宅地に響く悲鳴。ゆさゆさ揺れる電信柱と電線。私たち2人も立っているだけで精一杯。スマホ緊急地震速報だけでなく津波の警告もけたたましく鳴らしていた。5分ほど揺れていた印象だが、能登半島では初めに震度5強、時間をおかず震度7の大地震に見舞われた。
 
倒壊した奥能登珠洲の家屋や、炎に包まれる輪島の大火災の中に、お仕事やプライベートでお世話になった心優しき能登の方々が巻き込まれてはいないかと心悩ませて仕方ない。身近で大地震に遭遇するとは思わなかった。まさにたまさかな事象としてしか認識していなかった。しかし、阪神大震災東日本大震災を報道で知ってからは、ひょっとして身近で大きな地震に遭遇するのではないかと心のどこかでそう予感していた。

今、我々は与えられた持ち分を粛々と果たすしかないと思う。早く地震が収まって、復興の手伝いができる日まで。※写真は近所の神社さんの大灯篭倒壊の図。元旦の早朝ランと正式初詣の2回の都合4回通過してました。