7:00起床 殉死
昨日のローマン忘年会は楽しくおいしく金沢の海の幸を堪能したし、幅広く交流できて大変良かったが風邪ひきさんなのになんの対処もせずに寝てしまって近年まれにみる喉痛。小雨ならクロスでまたお山へとも昨晩は思っていたけど今日は治すことに専念した。風邪薬を飲んで司馬遼太郎の「殉死」を読みながら布団にいたせいか午後には大分よくなって、夕方のBSの「坂の上の雲」をリアルタイムで初めて見た。
映画以上にリアルな描写に息をのむ。最近、映画で戦闘モノはみていないけど放送に耐えるグロさでここまで表現した映像は過去なかったのではないか?予告編の日本海海戦もVFXを駆使したいつも自転車で走る加賀市にある戦艦三笠のセットで撮ったとは思えないリアルさ。NHKの技術なのか日本の技術なのか詳しいことはわからないけど、特撮技術は日本の伝統で、世界の頂点に立っているのではないか。しかし、最後のクレジットを見ていて気になった。ひるまぼーっと読んでいた「殉死」が消えていたからだ。確か、最近再放送のあった昨年の前作にはあったはず。この作品は「坂の上の雲」に先だって書かれた乃木希典大将を巧妙に批した小説というか司馬の論考。自らの戦争体験から生じた強烈な問題意識はこの「軍神」を結局あばくことに帰着したのではないか。そして、これをよく思わない筋から今回圧力があったのかもしれないなどと妄想したりして。といっても「殉死」クライマックスは後半だとおもうけど。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1978/09/25
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