Webと自転車のはざまで

自転車と仕事を愛する男、mattaの日記のようなものです。

6:00起床 花チラシの雪 トレイルズ

昨晩は早めに帰ってサラダなど作って、半額総菜をつつきつつ格安ワインのみながら一人の時間を楽しんだ。トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)を読む。著者はまだ若いのに、いや若いせいだろうかあらゆる道が網の目のように地球上を覆っていったように好奇心のなすままに筆が進められていく。アメリカのアパラチアントレイルという3000㎞に渡るトレイルは、日本でいえば下関から青森まで行って帰ってくるぐらいの距離。日本でそのまま山地を歩き回る厳しさだろうか、トレイルを住みかとする人たちの生態、生き方、哲学に至るまで語られる。著者の少年時代の経験。自身がマイノリティであるが故の視点がこの初めての400ページ近い著作を書かせたのだろう。

最後に出てくる老ハイカーはトレイルだけでなく全米を歩き回る伝説のハイカーである。自転車に乗っているとたまに、8号線沿いや能登の国道をバックパックを担いで歩いている西欧人を見かける。日本にもお遍路さんに見られる文化もあるので、理解できないこともなかったが、正直排気ガスを直接浴びながら歩く彼らを変わった人としか見ていられなかった。もし、今度であった時には声をかけてみれるかもしれない。

6:00起床。ちょっとだるいが朝食作ってラジオ体操フルセットしてご飯を食べたらしゃんとした。昨晩の花チラシの雨は雪に変わって桜の季節も終了。居間から見える遅咲きの桜だけが朝日を浴びて輝いていた。

トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)

トレイルズ (「道」と歩くことの哲学)