Webと自転車のはざまで

自転車と仕事を愛する男、mattaの日記のようなものです。

北京五輪のゆくえ

新聞やネットニュースを読んでいて、チベット問題の書き方が"暴動"から"騒乱"に変わってきていることに気がついた。
ネット辞書では、"暴動"とは、「徒党を組んで社会秩序を乱すような行動をとること」となっている。一方、"騒乱"は、「事件が起こって世間の秩序が乱れること。また、そのような事件」となっている。「暴動」が悪意の意志がある行為としての意味がある対し、「騒乱」にはのっぴきならないおのずから生起した事象のような意味合いが出てくる。夏に五輪を控え、利害関係がもろに直結する日本のマスコミも、厳しい反応を当初から示してきた欧米のマスコミに気持ち追随した形になるだろうか。
五輪は、「平和の祭典」といわれながらきな臭い歴史が古くからある。しかし、なんと言ってもスポーツ選手にとっては五輪出場は最高の檜舞台であるし、まさに一生モノの箔がつく経歴となるから、チベットで起こっている昨今の情勢は最大の関心事であろう。モスクワ五輪をボイコットせざるを得なかった当時の日本選手のひとり、柔道の山下さんの涙の映像が最近使われないのも、関係者が最大限の気を使っているからなのかも知れない。(つづく)